ああブログ

考えたことを書き残す場所

ネット歴自分語りするンゴ その② 冷麺編

忘れたころに続編。なんとか最後まで書きたい。

 

その0

その①

 

心機一転、荒らしなんかやめて

三国志チャットで普通に友達を作ろう!と思い立った自分。

さしあたっての大きな壁はハンドルネームだった。

あれこれ悩んだ結果、私が採用したHNは

「冷麺」という、なんとも格好のつかない力の抜けるものだった。

多分その日の昼食が冷麺だったから、とか

そんなノリで決めたような記憶がおぼろげながら残っている。

しかし何はともあれ、唯一最大の壁も無事乗り越え、

「冷麺」としての新しいネットライフがここに幕を開けた。

 

三国志チャットで私が仲良くなった数名のHNは

今でもなんとか覚えている。

 

毘沙 炎竜(一番の仲良し)

戰國 无(チャットのまとめ役的存在。センゴク・ムソウと読む)

黎馘 關禛(リカク・カンシンと読む。漢字はうろ覚え)

 

もしご本人が間違いに間違いを重ねた結果

このブログのこの記事を目にするようなことがあったら

謹んで謝罪いたします。晒してごめんなさい。

のちのち判明したことだが、そのチャットを利用していた

メンバーはほぼ全員、中学生~高校生であった。

決して私が偉そうに言えることではないが、

難しい漢字、強そうな名前を好んでしまうのは

思春期の男にとって宿命のようなものである。

 

ところでなぜみんなして漢字二字+漢字二字の

スタイルなのかというと、

三国志の登場人物、すなわち中国人の名前

「諸葛 孔明」とか「劉備 玄徳」とか 

そういうのにあやかって名前+字(あざな)の

スタイルにしていたからである。

あと言葉遣いなども三国志の世界観にあやかって

人を呼ぶ時は「~~殿」、語尾は「~~でござる」

という基本スタイルのもと会話が繰り広げられていた。

 

なのである日、こんな話になった。

 

毘沙 炎竜:冷麺殿は字は決めないでござるか?^^ 

毘沙 炎竜:戰國殿は人の字を考えるのが上手いでござるよ^^

 

冷麺少年は早速、戰國殿に相談してみた。

 

戰國 无:冷麺殿の字でござるか。うーんちょっと待ってくださいね・・・

戰國 无:牙竜というのはいかがでしょうか?^^

冷麺:いいですね!^^

冷麺が退室しました。

冷麺 牙竜が入室しました。

冷麺 牙竜:改めてよろしくお願いいたす^^

 (口調などは出来る限り当時のものをそのまま再現しています)

 

こうして私は字を獲得し、冷麺 牙竜その人となった。

そしてどんな話をしたりどんな活動をしていたかというと、

これがほとんど記憶にないのである。

おそらく三国志とか三国無双の話だったと思うのだが。

おそらく当時はオンラインでどんな遊びができるかという知識も殆どなく、

そのためチャットで話をする、以上の選択肢がなかったのだろう。

 

おまけに、子供の世界の流行り廃りというものはなかなかシビアだ。

中学生の私も、現実でバンドをやる友達ができてからは

そっちが夢のように楽しかったおかげで

ネット上のチャットは見向きもしなくなってしまった。

当時の仲間とも、特別に関係が続いたりはしなかった。

本名は互いに晒しあった記憶があるのだが

まだその当時はスカイプなども出ていないか知らなかったし、

そういったツールを使うことなどは思いつきもしなかった。

結果、チャットから足が遠のくと同時に

繋がりもなくなってしまったのであった。

 

しかし、冷麺という名前こそ捨て去ったものの

高校生になって私は再び

ネットの世界にずぶずぶと沈んでいくことになる。

 

その③ 蒼天已死編に続く。 

 

(1405文字)