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藤巻亮太「北極星」を初聴して

北極星」は、藤巻亮太の3枚目のアルバム。

2017年9月リリース。

ちなみに初聴なんて単語があるかどうかは知らない。

 お金がないというシンプルな理由で買うのを先延ばしにしていた

北極星」をようやく買って、今1周して、思いつくままに書き殴る。

それだけの記事。

 

藤巻亮太というキャリアの総決算的な意味合いが強いのだろうか?

そんな印象を強く感じた。

レミオロメンのメンバーの前田啓介神宮司治が参加していることに加えて

長きにわたってプロデューサーとしてレミオロメンを引っ張ってきた

小林武史までもが演奏に参加。

タブゾンビというブラスの方々(知らない)もクレジットされている。

(皆川真人氏の名前がないのは、うーん?)

全体的に曲調やアレンジも、良く言えば自由、

悪く言えばとっ散らかっている。

こだわりや主義を捨ててやりたいようにやってみた、

そんな感じだろうか?

バンドとかロックとか、そんな色は今までで一番薄いと思う。

 

歌詞。

「愛」「好き」「幸せ」「会いたい」

そんなワードが相変わらず多かった。

レミオロメンの4thアルバム「風のクロマ」以降、

この傾向はずっと続いている。

もしかするとゆるやかに加速しているかも。

まあ、全く使うなというのは無理な話だし

初期のころは皆無だったかというとそうではないのだが、

ここまで連発されると「またか」というのが本音だ。

 

 

藤巻の作る歌は、個人的には1回聴いただけではピンとこないことが多い。

「なんだこの変な曲!?」という曲の方が

かえって中毒になってしまう気がする。

そういう意味では、今回は一聴して変な曲というのは無かった。

今のところ何回もリピートする予感がしている曲は

「愛を」ぐらいだろうか?

理由は歌詞が後ろ向きだから。

他の曲は妙に悟っているというか、前向きというか、そんな印象。

自分を変化させて、変化した視点で過去を再定義して、

「君」と「僕」の世界を一から作り直していく―

そんなモチーフの曲が多かった。

そういえば「キス」という単語もよく耳にした。

恋愛という体裁をとりつつも、やっぱりレミオロメンのことを

歌ってるんじゃないか?と勘繰ってしまう。

もっともこのアルバムが発表されたのがおおよそ1年半前になるが

レミオロメン再始動なんていう話はまだ聞こえてこない。

今度、藤巻は過去曲をアコースティックアレンジにして

再収録したアルバムを出すらしい。

なんとなくお茶を濁してる雰囲気を感じるのは

今の藤巻を手厳しく見てしまいがちなファンだからだろうか。

再始動の話がまとまるまでの食い扶持的な。

これの次にまたソロで新曲を発表したら、

「ああ、またしばらく再始動はないな」ってなるんだが。

アルバム出さないと勿体ないし。

アコースティックアルバムを買う気は今のところ全然無いし

ライブもせっかくならバンド編成のものがいいので

しばらくは藤巻方面は、このアルバムをずっと聴いていようと思う。

あれこれいい曲じゃね?と最初の印象をひっくり返してくれる曲が

紛れこんでいることを期待しつつ。

1年ぐらいたったら再度「北極星」の記事を書こうと思います。

 

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